~無料動画制作で支援する女性従業員の働きやすい職場づくり~
はじめに
フタバ産業は、製品企画から品質保証まで一貫した生産体制の下、「ボデー部品」や「内装部品」「排気系システム」「足回り部品」「燃料系部品」など、自動車性能を左右する製品を創出する企業です。健康経営や人材活躍を促進するために、全従業員が能力を十分に発揮できるような職場づくりを推進しており、労働安全衛生教育の強化にも積極的に取り組んでいます。
また、SDGsにも賛同し、環境保護やダイバーシティの推進を通じて、持続可能な社会の実現を目指すなど、企業としての社会的責任を果たしながら、持続的な成長を目指しています。
2024年8月にLaKeel Online Media Service内で公開された女性の健康に関する教育動画は、フタバ産業からの依頼を受けて制作された教育動画です。近年、女性活躍推進が社会的に重要なテーマとなっていますが、フタバ産業でも女性従業員の比率が高まっていることから、女性が働きやすい環境の整備は重要な課題となっていました。このような背景から、フタバ産業は女性の活躍をさらに支援するため、LaKeel Online Media Serviceに動画制作を依頼するに至りました。
今回はLaKeel Online Media Serviceの動画制作責任者である源が愛知県本社を訪れ、女性活躍推進の背景や、労働安全衛生教育の取り組みについてお話を伺いました。
フタバ産業が進める女性活躍推進と健康課題への取り組み
フタバ産業は、従業員の安全と健康を最優先に考え、従業員が常に安全な環境で働けるよう労働安全に関する取り組みを積極的に実施しています。その上で、女性活躍推進の取り組みをより効果的に進めるために考え、LaKeel Online Media Serviceを活用するに至りました。
フタバ産業では、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進を企業の持続的な成長のための重要な経営戦略の一つとして位置付けています。同社は2022年8月には「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン宣言」を行い、より一層の制度の整備・拡充や従業員の育成、意識改革を積極的に取り組んでいる企業です。これらの取り組みにより、一人ひとりが自身の強みを活かし、働きがいを持ちながらチャレンジし、活躍できる「全員活躍」の実現を目指しています。
このような背景の中、フタバ産業では女性活躍推進を重要な経営課題の一つと捉えています。女性従業員が家庭と仕事を両立し、出産や育児といったライフイベントを乗り越えながらも、活躍できる環境を整えることはもちろん、女性の抱える健康に対する課題を深める取り組みも不可欠だと考えています。一般的に、男性が多い職場では、月経に関連する体調不良など、女性の抱える悩みが十分に理解されにくく、これに不安を感じている女性従業員も少なくないと言われています。同社が実施した社内アンケートでも、こうした問題が働きにくさの要因として浮き彫りになっており、フタバ産業ではこれらの不安を少しでも解消し、働きやすい環境を提供することを目指していました。
女性の抱える健康に対する課題をテーマにした動画制作
フタバ産業では、女性従業員の置かれた環境を理解し、全従業員がこれらの問題について共通の認識を持つことが、安心して働ける職場環境の整備には欠かせないと考えていました。このような背景から、女性の健康を支えることを目的とした教育動画の制作を依頼しました。
今回リリースされた、女性の健康に関する教育動画では、女性従業員が直面する課題について職場全体での理解を深めることを目的としており、ホルモンの働きや月経周期に伴う体調の変化について学ぶ内容が盛り込まれています。また、生理だけでなく、月経周期全体におけるホルモンの変化が体調に与える影響を理解することで、職場全体でこれらの健康に関する理解を深め、適切に対処できるようになることを目指しています。
動画制作にあたっては、お客様の声を重視し、女性従業員や彼女たちをサポートする管理職からのヒアリングを通じて、実際の課題やニーズがしっかりと反映させ、職場で実際に起こり得る状況をリアルに描写することで、視聴者に深い共感を与える内容となっています。また、動画では、上司や同僚が女性従業員に対して無意識に発してしまう心ない言葉や態度が、どれほど女性にとって負担となるかについても描写されており、こうした健康に関する理解を深め、意識改革を促す内容が含まれています。
画像:実際の動画
動画制作のプロセス
動画制作にあたり、まずフタバ産業へのヒアリングからスタートしました。女性従業員が直面する課題について、フタバ産業の実情を把握し、多くの従業員の声を取り入れて制作しました。様々な考えや価値観を持つ従業員に対して納得していただくためにジョン・ロールズの正義論の要素を入れることにより、職場全体での共通理解を促進する非常に質の高い動画が完成しました。
LaKeel Online Media Serviceの肚落ちする教育動画は簡単には完成しません。公開するまでには、多くの手間がかかります。まず、制作チームが専門的な文献を読み込み、シナリオのネームや絵コンテ、イラスト、ナレーションの作成を丁寧に進めます。この段階で、本質的な「なぜ?」や「何を?」といった問い、視聴者の興味を引く「つかみ」の要素を抽出し、動画に効果的に組み込むことも検討します。また、テーマに関係ないと思われるジャンルの概念や理論も効果的に取り入れて知識をデザインしていきます。これらのプロセスを経た後、顧客によるチェックや専門家による監修が行われ、内容の正確性と質が確保されはじめて教育動画として公開に至るのです。
LaKeel Online Media Service 教材作成までのイメージ図
今回リリースした女性の健康に関する教育動画も、こうした制作過程を経て、フタバ産業からのフィードバックを反映させながら、動画の内容や構成に何度も修正が加えられることで、わかりやすく理解しやすい動画が完成しました。
今後の予定
フタバ産業では、すでに公開された、女性の健康に関する教育動画を公開し、従業員教育に組込み、職場内での理解促進を進めています。
これらの動画は、職場全体で女性従業員が直面する課題について共通の認識を持つための重要な教育コンテンツとして活用されており、視聴した従業員から、「非常にわかりやすい」「構成が素晴らしい」といった前向きな感想が寄せられていました。また、動画を通じて職場でのコミュニケーションが活性化したというお話も伺うことができました
今後女性の健康に関する教育動画では、「更年期障害」「女性のヘルスリテラシー」「ヘルスケア編」など、さらなる教育動画の制作を計画しています。これらの動画は、従業員一人ひとりが自身の健康と向き合い、職場での理解をさらに深めるための教育コンテンツとしてフタバ産業様からも期待されており、関連動画が拡充することで、従業員のヘルスリテラシーが向上、職場全体で支え合う文化がさらに強化されることを願っております。
最後に
女性の健康に関する動画制作にあたり、これまでの取り組みを振り返ると、お客様の職場に足を運ぶことの重要性を改めて実感しています。行かなければわからないことが多く、設備や職場環境の確認はもちろんのこと、従業員の生の声を直接聞くことが、質の高い映像制作に不可欠です。そうしたお客様の声を反映することで、視聴者にとって共感性の高い動画が完成します。LaKeel Online Media Serviceのサービス開始以来、お客様への取材は一貫して続けてきた重要な制作プロセスであり、これからもその姿勢を崩すことなく、取材の大切さを重視しながらサービスを成長させていきます。
今回の訪問に際し、ご協力いただいたフタバ産業の従業員の皆様、本当にありがとうございました。今後も取り組みを支援し、フタバ産業様が目指す職場環境の実現に向けて、LaKeel Online Media Serviceとして引き続き最大限のサポートを行ってまいります。