従業員を新たに雇い入れた際には「労働安全衛生教育」を行う必要がありますが、これから実施しようとしている事業者にとって、不安や迷いも大きいことでしょう。最近では、従業員にわかりやすく学べる動画を視聴してもらう方法など、より効果的な教育方法があります。そこで今回は、労働安全衛生教育の基本と共に、効果的に労働安全衛生教育を実施する方法をご紹介します。

労働安全衛生教育とは?

労働安全衛生教育とは、労働災害を防止するために、労働者が安全で衛生的な業務ができるようにするための教育です。

我が国の「労働安全衛生法」では、事業者が労働者を雇い入れたときや、労働者の作業内容を変更したときなどに、労働者に対して、その従事する業務に関する「安全」または「衛生」のための教育を行う必要があります。その教育のことを「労働安全衛生教育」と呼びます。

労働災害を防止するための対策は、設備・作業環境等の整備・改善といった「物的な」対策と、労働者に対する技能や知識の付与や作業マニュアルを遵守することの徹底といった「人的な」対策の2つがあります。

労働安全衛生教育は、このうち「人的な」対策の重要なものとなります。

原則として所定労働時間内に行う必要があり、費用は事業者が負担します。

労働安全衛生法に基づく労働安全衛生教育の種類と内容

労働安全衛生教育には、次の6種類があります。

1)雇入れ時の教育
2)作業内容変更時の教育
3)特別の危険有害業務従事者への教育(=特別教育)
4)職長等への教育
5)危険有害業務従事者への教育
6)安全衛生水準向上のための教育

このうち、(1)雇入れ時の教育と(2)作業内容変更時の教育内容には、下記の8つの項目があります。

1】機械等、原材料等の危険性又は有害性及びこれらの取扱い方法に関すること。
2】安全装置、有害物抑制装置又は保護具の性能及びこれらの取扱い方法に関すること。
3】作業手順に関すること。
4】作業開始時の点検に関すること。
5】当該業務に関して発生するおそれのある疾病の原因及び予防に関すること。
6】整理、整頓及び清潔の保持に関すること。
7】事故時等における応急措置及び退避に関すること。
8】前各号に掲げるものの他、当該業務に関する安全又は衛生のために必要な事項。

事務仕事が中心となる業種などにおいては、【1】~【4】は省略しても良いとされています。

LOMを使った労働安全衛生教育

労働安全衛生教育を行う方法には、一般的にOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)や座学など、さまざまな方法がありますが、その中に動画を活用した効果的な教育方法があります。

ラキールが展開する動画配信型教育サービス「Lakeel Online Media Service」、通称 LOM(ロム)は、さまざまな業界の企業に対して、食品衛生教育や安全衛生教育、人事系の社員教育など幅広く、各企業のニーズに合わせたコンテンツを提供しています。

●わかってもらえる架け橋

LOMの大きな特徴は、学ぶ側の学習意欲にかかわらず、「わかってもらえる架け橋」になる点にあります。もともと学習する意欲のない人の学習意欲を上げるために開発された「ARCSモデル()」等の「教育学」や「心理学」、文字や写真で説明するよりもわかりやすく記憶に残りやすい絵を用いるなどの「映像理論」、マイページ機能や視聴履歴の管理、オンラインでのテストなどのe-ラーニング機能などの「ITソリューション」により、学ぶ側も教える側も効率的に労働安全衛生教育に取り組むことができます。

※ARCSモデル…ARCS(アークス)理論に基づいたモデル。Aは「注意(アテンション)」、Rは「関連性(レリバンス)」、Cは「自信(コンフィデンス)」Sは「満足(サティスファクション)」を表す。LOMは、このモデルをはじめいくつかの学習理論に基づき、3分以内の短い動画や視覚的に理解しやすいアニメーションなどのコンテンツを制作している。

●レジリエンス能力を向上させる動画

LOMの目標は、企業の「レジリエンス能力」、つまり困難や脅威に直面したときにうまく適応できる能力の向上です。そのために、従来の労働安全衛生教育でよくみられた「失敗事例」から学ぶだけではなく、「成功事例」からも学ぶ手法をとっています。

それは、高頻度で行われる日常業務の中でどのような「調整」をするとうまくいくのかに注目するべきという考え(レジリエンス・エンジニアリング理論)から生まれた手法です。

レジリエンス・エンジニアリング理論は、想定された仕事(WAI:Work As Imagine)と実際の仕事(WAD:Work As Done)とのギャップの間で、うまくいくように行われている「調整」に着目し、ギャップを縮める方法を検討すること、そして成功している調整方法から学ぶことが有効であるという考え方です。LOMではこの理論をベースに、企業の協力のもと、日常業務の分析を行い、そこから見出された内容を学習動画にして配信します。

法律や規制、ルール、一般的な知識の説明動画である「WAI動画」と、現場のなぜ・なにをわかりやすく説明した「WAD動画」などを用いて、レジリエンス能力である学習能力、予見能力、監視能力、対処能力を培います。

まとめ

労働安全衛生教育は、効果的に実施することで、労働安全・衛生面が強化されるほか、労働者のモチベーションアップにもつながり、職場の活性化も実現します。
LaKeel Online Media Service」は、効果的な教育を行うことのできる労働安全衛生教育サービスです。ぜひご活用ください。

▶こちらのページも合わせてご覧ください
労働安全衛生教育サービス | LaKeel Online Media Service