日本では、建設業、食品製造業、機械業などさまざまな産業において「外国人技能実習生」を迎え入れています。そうした中、教育課題はどの業種でも深刻となっており、労働災害のリスクを回避するためにも重要であり、解決が求められています。
そこで今回は、外国人技能実習生に対する教育課題と解決方法をご紹介します。

外国人技能実習生とは

外国人技能実習生とは、「外国人技能実習制度」に基づくもので、厚生労働省が管轄して実施している制度です。その目的は、日本が先進国としての役割を果たしつつ、国際社会との調和ある発展を図っていくため、技能、技術または知識の開発途上国等への移転を図り、開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に協力することとされています。

本制度は、平成29年11月1日に施行された「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律」に基づいて実施されています。

この法律では、基本理念として、技能実習は、技能等の適正な修得等のために整備され、かつ、実習生が技能実習に専念できるように、その保護を図る体制が確立された環境で行われなければならないこと、そして技能実習は、労働力の需給の調整の手段として行われてはならないことが定められています。

令和3年末の実習生の数は、およそ27.6万人であり、職種別では、建設関係、食品製造関係、機械・金属関係が多いのが現状です。また、受け入れ人数の多い国は、ベトナムが1位で58.1%、次いで、中国13.6%、インドネシア9.1%、フィリピン8.4%と続きます。

よくある外国人技能実習生の教育課題

外国人技能実習生の教育課題として、よくあるものとして、次のことが挙げられます。

日本語がわからない

基本的に、実習生は日本語が完璧にはわからないことがほとんどです。もちろん、実習生は母国で日本語を習っていることもありますが、言葉の壁はあります。

日本の労働慣行を理解していない

出勤から退勤までの流れの中、日本では当たり前のことも実習生にとっては不慣れで理解していない部分が多いものです。

労働災害のリスク

労働慣行に関連することですが、労働災害のリスクは日本人の労働者と同様に存在します。また実習生はリスクを十分に理解していないほか、立入禁止場所や触れてはいけない機械やボタン、事故直後の機械停止方法など、日本語の理解に乏しい場合、特にリスクが高まります。


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外国人技能実習生の教育課題の解決方法

外国人技能実習生の教育課題は、主に次の方法で解決が目指されています。

多言語教材を利用する

ひらがなの読み仮名が振られた日本語教材のほか、実習生の母国語を利用した多言語教材を利用して教育を行うのは一般的な方法です。

視覚的な要素を取り入れた効果的な従業員教育の実施

文字だけの説明ではイメージしづらく、日本語を母国語としない技能実習生にとっては、日本語のテキストしかないとどうしても理解がむずかしくなります。興味関心や理解度の観点からも、視覚的な要素を取り入れることが有効です。例えば、イラストや図解、アニメーションや実写動画などが挙げられ、労働安全衛生教育や食品衛生教育などの分野では特に効果的といえます。

指導者がお手本を見せる

特に雇い入れ時の安全衛生教育では、指導者がお手本を見せることが重要です。実際に実習生に同じ作業を行ってもらい、理解度を確認し、その定着を図ります。

危険標識の設置

危険標識を必要な箇所に設置し、標識の意味を実習生に理解させることも有効です。

5S(エス)活動の習慣化

製造現場では、特に「整理、整頓、清掃、清潔、習慣」のそれぞれの頭文字の「S」をとった5S活動が欠かせません。実習生にも徹底して教えることで、労働安全衛生につながります。

実習生に日本語で「ヒヤリ・ハット体験」を話してもらう

毎朝の朝礼などの場で、実習生に自身の“事故には至らなかったものの、もう少しで指を切るところだったなどの焦った体験”である「ヒヤリ・ハット体験」を話してもらい、なぜ危ないことが起こったのか、どのように行動すべきだったのかを共有してもらうことも効果的です。日本語で話してもらうことにより、日本語の学習にも役立ちます。

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また、反復性もあるため、知識定着と行動変容の実現を促し、教育効果が得られやすいという特長があります。
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外国人技能実習生や外国人労働者への教育方法にお悩みの場合には、ぜひご検討ください。


まとめ

外国人技能実習生の教育課題は、どの現場でも多かれ少なかれ、抱えている問題といえます。さまざまな工夫を用いるとともに、ラキールが提供する「LaKeel Online Media Service」の動画による教育は、海外出身者にも“わかってもらえる”教育動画サービスであるため、おすすめです。

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